申請中に自分が疑問に思ったことや知っていて損はなかった情報をまとめます(2022年1月時点)。USCISの情報は頻繁に更新されるので、本記事はあくまで記事を書いている時点でのお話です。最新の情報は必ずご自分でご確認ください。
USCIS便利ツール一覧
ツール名 | URL、電話番号 | ツールの説明 |
Case Tracker | iPhoneのアプリダウンロード アンドロイドのアプリダウンロード | 自分のケースステータスが簡単に分かります。手元にレターが届くよりも早くステータスのアップデートが分かります。ダウンロード推奨。 |
Processing Times | https://egov.uscis.gov/processing-times/ | 自分のケース#と申請先のオフィスを入力すると、どの程度時間がかかるのか目安が確認できます。 |
Change of Address | https://egov.uscis.gov/coa/displayCOAForm.do | 申請中に住所変更があった場合は、こちらから変更可能です。(反映が遅い場合もあるので、変更するタイミングに注意。心配な場合はUSCISに直接電話して確認) |
USCISの電話番号 | 800-375-5283 | USCISオフィスに予約を取る、届くべきものが届かないなど、直接USCISと連絡を取る必要があるときはこちらに電話します。なかなか繋がらないことを覚悟で電話してください。 |
弁護士は必要か?
結論から言うと、必要ないです。
I-751は離婚等特殊な事情がない限り難しい申請ではないので、基本的には弁護士に相談する必要はないと思います。
しかし私は申請後に弁護士に相談しました。理由はコロナ禍でプロセスが長期化し、不安要素がどんどん膨らんでストレスが半端なかったからです。申請中、アメリカ国内で何度か引っ越し、日本に滞在する期間もあり、I-751を申請した当時に提出した資料は、期限が切れたり無効になっていたりするものも多く(健康保険や車の保険など)、コロナでいつ何が起こるか分からず……、と考えれば考えるほどどんどん心配になったのです。インタビューでなぜ日本にいる時期があるのか、なぜアメリカでプロパティを手放しているのか、なぜドルでお金を動かしていない時期があるのか、アメリカにいる気はないのか、とか聞かれたらどうしよう、なんて答えればいいのだろう、と悪い方悪い方へと考えてしまい、不安で吐きそうな日々。夫Nobitaは弁護士に相談して少しでもすっきりするなら相談しようと言ってくれました。
弁護士に相談する最大のメリットは、安心をお金で買えたことでした。インタビューに向けて準備することを的確に教えてくださり、こちらの不安を片っ端から払拭してくれました。相談が終わった際には気持ちがすっきりし、自信を持って当日を迎えることができました。ストレスで吐きそうな毎日を過ごしていた私にとっては、お金を払って相談する価値は十二分にありました。
私たちの場合はアメリカ国内にとどまらず日本と行ったり来たりしなければならなかったのと、コロナでプロセスが遅れに遅れたことが原因で不安が膨らんだ結果、弁護士を頼ることにしました。しかし冒頭でも書いた通り、基本的に自力で完結できる申請です。私も引っ越しや日本滞在期間がなければ弁護士には相談していなかっただろうなと思います。
I-751申請中にアメリカ国外へ出れるか?
出国可能です。
短期(6ヶ月以内)と長期(1年以上)でプロセスが異なります。
1. 出国後、6ヶ月以内にアメリカに帰ってくる
海外旅行に行って帰ってくる分には全く心配ありません。必ずパスポート、有効期限切れのグリーンカード本体、I-797(グリーンカード延長のレター)の3点セットを持っていきます。
こちらは弁護士さんに相談したのですが、I-751の申請中にかかわらず、グリーンカード保持は、基本的に出国した日から数えて6か月以内にアメリカ国内に戻ってきていれば、再入国に問題はないそうです。極端なことを言えば、例えば日本へ行って、半年以内に一度アメリカに戻ってきて1週間過ごし、また日本へ行き、それでも半年以内にアメリカに戻ってくるなど、とにかく最後の出国日から半年以内にアメリカ国内に戻ってきていれば問題ないそうです。
ただ、何度も繰り返しているとやはりアメリカに永住する意思があるかどうか疑われることもあるそうです。もし入国審査の際、疑われて別室に呼ばれたとしても慌てず対応するよう、弁護士さんからは下記のアドバイスを受けました。
- アメリカと強固な繋がりがある証拠、居住し続ける意思がある証拠を持ち歩く
- tax returnのコピー(アメリカに税金を納めている証拠)
- 家や車などアメリカで所有している財産の証拠書類
- アメリカの就労証明書
- 夫、義両親、義兄弟がアメリカ人であり、アメリカに居住している証拠書類
私の場合、夫も家族もみなアメリカ人なので問題ないだろうと思われますが、I-751の申請中にアメリカを出る際は、念の為tax returnのコピーと財産の証拠書類は持ち歩くようにしました。
- 絶対に自分からグリーンカードをgive upすると言わない
基本的にグリーンカードをgive upするか否かは自己申告制なのだそうです。なので、例え別室に呼ばれて威圧されても、絶対にgive upするという書類にサインはするなとアドバイスいただきました。空港のオフィサーたちに、グリーンカードを取り上げる権限などないそうですよ。
2. Re-entry permit, I-131を申請する
1年以上アメリカ国外に行く予定がある場合は、こちらを申請すれば最大2年、グリーンカードを保持したままアメリカ国外に居住できます。費用は$575。フォームはこちらから。USCISのこちらの資料にも案内が書かれています。
注意点としては
- アメリカ国内でしか申請ができない(アメリカ国外に出てしまってからでは申請不可)
- 申請中、バイオメトリクスが終わるまでは国外に出れない
- 出国2ヶ月前には申請するよう推奨されている
- I-751(条件削除)申請中に、2年のre-entry permitを取得しても、I-751がapproveされた瞬間に無効になる。つまり、I-751を申請後すぐにI-131を申請して2年の国外居住が許可されても、例えば半年後にI-751がapproveされてしまったら、その時点で国外居住の許可は無効になる。もし必要であれば、再度I-131を申請する必要あり。
I-797 グリーンカード延長の期限が切れたら?
最寄りのUSCISオフィスに行って、パスポートにスタンプを押してもらいましょう。
現在USCISはwalk-inを受け付けていません。またコロナのせいで、そう簡単に予約が取れるかは分かりませんが、とにかくUSCISに電話をして予約を取りましょう。
USCIS電話番号:800-375-5283(Monday to Friday, 8am to 8pm Eastern.)
なかなか繋がりませんが、めげずにかけ続けてください。
予約が取れたら、下記を持ってUSCISオフィスへ行きます。
- パスポート
- 期限切れのグリーンカード
- 期限切れのI-797(延長レター)
- 現住所を証明できる書類(Utility bill, credit card bill, govermentからの手紙など)
USCISオフィスで申請が通れば、このようにパスポートにスタンプを押してもらえます。右下に”I751 pending”と理由も記載されています。スタンプを押してもらった日から1年有効です。実際にこちらのスタンプで出入国しましたが、何の問題もありませんでした。ただし、アメリカに入国する際は、このスタンプつきパスポート、期限切れのグリーンカード、期限切れのI-797(延長レター)がセットで必要です。
以上、私がI-751を申請している間に、知っていて損はないと思った話でした。
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