グリーンカードI-751(条件削除)のタイムライン

statue of liberty ビザ関係

I-751のプロセスを始めて2年、やっと新しいグリーンカードが届きました。この2年、本当に長かった(遠い目)。ビザ関係あるあるだと思いますが、何も悪いことしていないのに犯罪者のような扱いを受けている気分になって落ち込むことが何回あったことでしょう。新しいカードが届くまでの流れをまとめます。

I-751とは

婚姻による永住権取得で、結婚2年に満たないでグリーンカードを申請した場合、2年間という条件付き永住権が与えられます。それを10年のグリーンカードに更新する手続き(条件削除)を行うのがI-751申請です。

I-751プロセスのタイムライン

グリーンカードの期限がくる90日前から申請可能です。ご丁寧にUSCISから「そろそろ90日前だから、I-751の申請準備してくださいね〜」なんてレターをもらう方もいらっしゃるようですが、私には残念ながらそのようなレターは届きませんでした。2年なんてあっという間なので、意識しておかないとうっかり期限が迫っている!なんてことがあり得るので、忘れないようにカレンダーに入れておくことをおすすめします。

申請から新たなグリーンカードを取得するまでのタイムラインはこちら。一般的な動きは赤字、カッコ内には私の心の叫びです。

2019年10月16日I-751の書類一式をUSCISに提出。
2019年10月21日USCISにて申請が受理される。
2019年10月28日銀行口座から申請料とバイオメトリクス費用が引き落とされる。
2019年11月21日USCISに電話し、待てど暮らせどI-797 Notice of Actionが届かないことを伝える。
もう1ヶ月待てと言われる。
(お金はちゃっちゃと取るくせに、後の仕事遅いねん)
2019年12月19日オンラインで住所変更。即日Completeとなる。
2019年12月23日再度USCISに電話し、受理された日より2ヶ月経ったが、未だI-797が届かない旨伝える。
すでにグリーンカードの期限が切れており、一時帰国できなくて困ると訴える。
(紙一枚送るのにどんなけ時間かかるねん)
2019年12月31日I-797(18ヶ月延長のレター)が前に住んでいた住所に届く
(19日の段階で一体何をcompleteしたのか説明してくれ!)
2020年1月3日バイオメトリクスの案内が届くこれも前の住所に届く。
2020年1月15日バイオメトリクス完了指定された日よりだいぶ早かったが、妊娠後期だったため早めにやらせてくれないか交渉。即日やってもらえる。
(お腹をさすりながらのアピールが功を奏したか?しめしめ)
2020年1月16日USCISに電話し、住所変更がされているか確認する。
なんと変更されていなかったので、その場で変更するよう依頼する。
(オンライン機能してないけど大丈夫!?USCISに電話するとアホみたいに何度も住所変更などはオンラインでできるよ〜って説明をされるけど、大丈夫!?)
2020年5月27日さらに引っ越したため、またオンラインで住所変更。
即日Completeとなるが、念の為電話して住所がちゃんと変わっているか確認する。
(なんの二度手間や)
2021月4月19日USCISに電話し、もうすぐ18ヶ月の延長も期限が来てしまうので、パスポートにスタンプを押してグリーンカードの延長をしてもらえないか聞く。後日連絡するから1週間待てと言われる。
(なんでその場でスケジュールわからんねん)
2021年4月26日1週間待っても返事がないので、電話してどうなっているのか確認。とにかくあと1週間待てと言われる。
(スケジュール確認にどんなけ時間かかんねん)
2021年4月30日USCISから電話があり、最寄りのUSCISオフィスは予約がいっぱいなのでできないと断られる。食い下がって色々質問をしていたら、「似たような質問を何度もするな。喋るのはあなたか夫かどちらかにしろ。これ以上私は何も答えない」と、オペレーターがキレて勝手に電話を切られる。
(マジ唖然)
2021年5月12日USCISに再度電話し、パスポートにスタンプが欲しい旨を伝える。最寄りのオフィスの空きを確認し、1週間以内にかけ直すと言われる。
(だからなんでスケジュール確認に1週間もかかるねん)
2021年5月19日最寄りのオフィスに空きがないと電話がある。え、じゃあどうすればスタンプ押してもらえるの?と聞くと、申し訳ないが、電話をかけ続けるしかないと、運がよければ取れると励まされる。
2021年5月19日即USCISにかけ直し、オフィス訪問の予約をしたい旨を伝える。この時のオペレーターからは、コロナのせいで今はオフィスに入れる人間はemergencyのみと言われる。私はemergencyに該当しないため、コロナが落ち着くまでパスポートにスタンプはもらえないとはっきり言われる。ちなみに当時のemergencyは
1. 就労先から証明を求められてる
2. 外国に住む家族のdeath certificateがある
3. medical emergencyで米国外に出なければならないことを証明できる
4. federal govからオフィスに行くよう催促がある
と言われた。
(長男を日本に残していたので、しばらく会えないのかと絶望)
2021年5月24日負けずに再度USCISに電話し、オフィス訪問したい旨を伝える。スケジュールを確認して1週間以内に連絡すると言われる。
2021年5月27日USCISから電話があり、6月なら予約が取れると言われる。お願いしますと即答。
(なんでいきなり予約取れるようになったんや?)
2021年5月28日I-797Cレターが届く。preliminary reviewが終わったから、別のオフィスでさらにreviewするとのこと。
We transferred your Form I-751, Petition to Remove Conditions on Residence, to another USCIS office that now has jurisdiction over your case.
(え?その連絡いる?と思ったけど、オフィスが変わったせいでcase processing timeが確認できなくなり、イライラ加速。いつまで続くねんこのwating game!)
2021年6月11日USCISオフィスにてパスポートにさらに1年延長のスタンプを押してもらう。この日より1年間有効。アメリカ国外に出る場合は、グリーンカード、I-797(18ヶ月延長のレター)、このパスポートのスタンプを忘れずにとのこと。
(このときのオフィサーがまた終わってて。二人しか働いてなかってんけど、ソーシャルディスタンスとか言いながら、12個もウィンドウがあるのに、わざわざ隣のウィンドウ同士で仕事して。ぺちゃくちゃ世間話をして口は達者やのに、全然手が動かないの!仕事して!しかもその会話の内容がそこにいない同僚の悪口。あのね、私、英語わかるからね?お口チャックして仕事して?)
2021年7月14日ステータスが We are ready to schedule your Form I-751 for an interview. に変わる。
2021年10月31日I-797Cが届き、インタビューの日時が決まる。
We scheduled an interview for your Form I-751, Petition to Remove Conditions on Residence.
2021年11月29日インタビュー。インタビュー中に住所変更を伝え、新しいカードは新住所に届けて欲しい旨を伝える。
2021年11月29日ステータスが We ordered your new card. に変わる。
(仕事早っ) 
2021年11月30日ステータスが We approved your Form I-751, Petition to Remove Conditions on Residence. に変わる。
2021年12月2日I-797が届く。Congratulations! USCIS approved your request. と書かれている。
(新住所に届くことが分かりひと安心)
2021年12月2日ステータスが We mailed your new card. に変わる。
2021年12月6日新しいグリーンカードが届く

インタビューが終わってから光の速度で承認、からのグリーンカードゲットでした。やればできるやんUSCIS!はぁ長かった。コロナの影響があったのは否めませんが、それでも長い道のりでした。ちなみにご存知の通り、USCISへの電話はマジで繋がらなくて、毎度1時間は平気で待たされてました。ひどいときは3時間待ったこともあります。夫Nobitaの携帯と私の携帯ダブルで電話をかけて、繋がった方を使うなんていうテクニックもよく使いました。

I-751申請のときに提出した書類(悪い例)

I-751申請で提出した書類はこちら。ただ、後々弁護士に相談したら、これは少なすぎたのではと指摘されました。I-751でインタビューがあるケースは少ないそうなのですが、書類が少なかったのがインタビューになってしまった理由の一つとして考えられるそうです。なので、以下は悪い例です。悪かった箇所は青線を引いています。

  • I-751申請書
  • $680のチェック(申請費用$595+バイオメトリクス費用$85)
  • カバーレター
  • グリーンカードの両面コピー
  • 共同名義のアパートメントの契約書のコピー(2人の名前が書かれている箇所のみ
  • 長男のBirth certificateのコピー
  • 過去3年分のTax returnのコピー(2人のサインがある箇所のみ
  • 銀行のJoint account statementのコピー(直近1ヶ月分
  • 健康保険のサマリーページ(家族全員の名前が記載されているページ)
  • 車の共同所有を証明するための、車の保険カードの両面コピー
  • Utilityの請求書のコピー(直近1ヶ月分
  • 妊婦健診の請求書のコピー
  • 次男のウルトラサウンドの写真のコピー

本来であれば契約書関連は全ページ、Taxやbank statementは、原則グリーンカードを取得してからのもの全部提出するべきだそうです。私は子どもを産んでいたし、2人目も妊娠中だし、そもそもNobitaとはめっちゃラブラブなので偽装結婚を疑うなら逆に証明してみなさいよ、ぐらいの強気な気持ちでいて、ぶっちゃけI-751をナメていました。てへぺろ。アパートの契約書は全部提出すると100ページを超える量だったので、勝手に自分達のサインがある箇所のみでいいやと判断していましたし、Marriage cirtificate, 生命保険証書、affidavid letter, 2人の結婚が偽装でないと証明する写真なども、最初のグリーンカードを貰うときに散々提出したから今回はいらないよね〜なんて勝手に思い込んで提出しませんでした。これも、ダメです。Marriage cirtificate, 生命保険証書、affidavid letter, 2人の結婚が偽装でないと証明する写真なども提出すべきでした。なるべく書類を簡潔にしたら、向こうも見るものが少なくてプロセスが早いはず!なんて思ったら大間違いです。用意できる書類は全部束にして送りましょう!

住所変更はタイミングに要注意

住所変更はオンラインでできますが、反映が遅れる場合もあり、書類が前の住所に届いてしまうことがあります。私の場合はUSCISで住所変更したにもかかわらず反映されない、またUSPSに転送届を出していたにもかかわらず、前の住所にI-797やバイオメトリクスの案内が届くという珍事が発生しました。本当にアメリカの行政は信用できません。

弁護士によると、インタビューの場所が決まってから引っ越すと、管轄が違うからインタビューの予約を取り直せと言われたケースもあるそうです。

インタビュー後、グリーンカードが届くまでに住所変更があると、グリーンカードが届かないなんてこともあり得ます。グリーンカードは一度紛失すると簡単には再発行してもらえないので、また長いプロセスが始まってしまいます。私たちはインタビューの日時が決まってからさらに引っ越したので、どのタイミングで住所変更をするか最後まで悩みました。転送届でUSPSを信じるか、思い切って面接官に新住所を伝えてUSCISを信じるか。はたまた前の住所の現オーナーに事情を説明してしばらくメールをチェックしてもらうか。幸い面接官がとても親切な方だったので、面接が終わって「何か質問はありますか?」と言われた際に、新住所に送って欲しい旨を伝えたところ、その場で住所変更をしてくれました。管轄違うから〜なんて意地悪も言われませんでした。ありがとう!

住所変更のタイミングは要注意、と言われたところで引っ越しは起こりうることだし、こちら側ができる対策は限られていますが、強いていうのであれば下記のような対策ができます。

  • オンラインで住所変更後、不安であれば電話して変更されているか直接確認
  • USPSの転送届も登録、郵便物がきちんと転送されているか確認
  • 前の住所の郵便物にアクセスできるようにしておく(私の場合は不動産屋に頼んで、前の部屋の郵便物もしばらく確認できるように頼んでおきました)

もうあとはきちんと届くことを祈るだけです。結局最後は神頼み。

さいごに

新しいグリーンカードが届いてから、憑き物が取れたかのように晴れやかな気持ちになりました。あまりの嬉しさにクリスマスツリーに飾りましたがな。アメリカ合衆国からのありがたいクリスマスプレゼントでした。I-751の申請がapproveされてから10年なので、2031年まで有効です。いぇ〜い!

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