和痛分娩と鉗子分娩の経験

baby 妊娠出産(日本)

初めての出産は陣痛が始まってから痛みで丸2晩寝られず、悶え苦しみ、吐き気でごはんも食べられず、意識が混濁してきて、もういっそのことお腹ばっさり切ってくれと何回も心の中で叫びました。そんな中、もともと考えてもいなかった(そもそも知識もなかった)和痛分娩と鉗子分娩を経験しました。

和痛分娩の経験

和痛分娩とは

和痛分娩とはなんぞや?ですが、無痛分娩と違い、陣痛の痛みを「和らげる」効果がある出産方法です。ただ無痛分娩と和痛分娩との違いについて、医学的に明確な定義はないそうです。また和痛分娩は病院によって定義や方法が違うため一概にこういうものと言うのは難しいですが、私は「傍頸管ブロック」と「陰部神経ブロック」を経験しました。出産した病院ではこれら2つを「和痛分娩」と読んでいました。カルボカインという麻酔を膣からブスッと刺してもらう方法です。

和痛分娩に至るまで

陣痛らしきものが始まったのは夜の11時ごろ。お腹に生理痛のような鈍痛を感じるようになり、「もしかしてこれが?」と思い陣痛アプリで記録を始め、感覚が10分おきになってきた朝の10時ごろに入院。その後は進みが遅く気がつけば陣痛が24時間を超え、陣痛促進剤を使ってもまだ子宮口は5,6cmといったところ。陣痛の波が来るたびに悶絶し、「食べられるときに食べておいてください」と言われたごはんもがんばって2,3口食べたものの嘔吐してしまう始末。とにかく痛い、気持ち悪い、誰も私に触れてくれるな、とすごい形相になり、終わりの見えない痛みにイライラしまくっていました。「あと12時間の我慢です」とか、せめてゴールが見えていればもう少しがんばる気にもなるものですがね。とにかくいつ子宮口全開なってくれんねん!?と行き場のない怒りを母親にぶつけて八つ当たりしていました。

そんなとき主治医の産婦人科医が「楽になりたいかい?」と。「和痛の針刺したろかい?」とおっしゃいまして。「なんでもいいから打って〜楽にして〜涙」とお願いし、ブスッとやってもらいました。すると即座にびっくりするぐらい痛みがマシになったのです!魔法かよ!正確に言うと、陣痛の波がくる痛みは残るのですが、お尻や骨盤周りの骨が割れるような痛みがピタッとなくなりました。めっちゃ楽になった〜。でも効果は1時間ほどで、痛みが増してきたら子宮口が開いているかチェックして、まだ開ききっていない場合はもう一回麻酔をブスッとやってを繰り返しました。

これほんまNo Joke、選択肢がある人は断然おすすめの麻酔注射です。陣痛の痛みが激しすぎて、注射を刺される痛みなんてさっぱり感じませんでした。無痛分娩の楽さとはまた違うものでした。

和痛分娩のメリット

医学的なメリットは専門家ではないので書けませんが、いち産婦として感じたメリットは下記の通りです。

  1. 痛みが緩和される

何よりも一番のメリットです。そりゃあ無痛に比べれば無痛の方が痛みは少ないですが(次男出産の際無痛の経験あり)、まったく麻酔しない自然分娩よりもよっぽど楽!もし和痛分娩の選択肢がある方はぜひ。鬼オススメです!

  1. 無痛分娩(硬膜外麻酔)より安い

病院によって費用は様々なので一概には言えませんが、私の調べたところ、日本ではだいたいどこも無痛分娩の麻酔に10万円以上はかかるよう。しかし私のお世話になった病院では、和痛麻酔は一本数千円だったと記憶しています。お値段以上、ニトリ。いや、ニトリではありませんが数千円でこの効果が得られるならぜひ打ってください。本当に楽になります。

  1. 麻酔科医不要

背中からブスっとする無痛の麻酔(硬膜外麻酔)は、基本的に麻酔科医の仕事だそうです。しかし私が経験した和痛の麻酔は産科医の先生がブスっとしてくれました。無痛分娩を選んだのに、麻酔科医不在、麻酔科医多忙が理由で、全然麻酔を入れてもらえず、ずっと陣痛に耐えなければいけなかったと言っていた友人を何人か知っているので、産科医ができる麻酔というのはメリットなのではと思います。陣痛が来て産婦人科にいる時点で、そこに産科医はいますからね。もちろんすべての産科医ができるとは限りませんが。

和痛分娩のデメリット

  1. 痛みは完全に消えない

和痛はあくまで和痛です。何もしないよりはよっぽど楽ですが無痛分娩と比べると和痛分娩は陣痛の痛みは完全には消えません。

  1. 1時間ほどで効果が切れる

1回の効果は1時間程度と短かったです。お産が長かった私は結局何本も打ってもらいました。硬膜外麻酔みたいに点滴で麻酔が流れるわけじゃないのでね。麻酔が切れてくるたびに「もう一本お願いしまーす(泣き叫び)」みたいな感じでした。

鉗子分娩の経験

2晩寝ていない、喫食ができていない、30時間を超える陣痛で体力が残っていなかったのに加え、赤ちゃんの頭が大きくて産道を自力で通ってこれるか微妙と判断されたため、2回ほどいきんだだけで鉗子分娩への切り替えとなりました。おかげさまで分娩自体はすぐ終わったけれど、死ぬほど痛かった!リアルに意識が1度飛んで、ほっぺたペチペチされて起こされ、「はい、この指、目で追ってくださーい」っていう意識確認をされました。

鉗子分娩とは

トングのようなもので赤ちゃんの頭を挟んで引っ張り出す方法です。

鉗子分娩のメリット

これもまた私は専門家ではないので医学的なメリットは書けませんが、いち産婦として感じたメリットは下記の通りです。

  1. 早い

赤ちゃんが出てくるまでが早かった!次男のときは自力でいきまなければならず、終わりの見えないいきみに苦しみましたが、鉗子を使った長男の出産はすぐ終わりました。恐らく医師や助産師の指示に従っていきむ必要がありましたが、私の場合そんなに全力でいきんだ記憶がありません。というのも体力がなさ過ぎて力が入らず、スタッフにお腹をおもいっきり押されていました。数回のいきみ(というかお腹押し?)でするんっと出てきました。自分で産んだ、というより出してもらったという感覚です。

鉗子分娩のデメリット

  1. 痛い

超絶痛いです。痛いという言葉で表現できる範疇を超えていると思います。絶叫。麻酔はもちろん打たれていたのでしょうけど、器具を子宮に入れて、赤ちゃんの頭の位置を探られている痛みに耐えきれず、私は一度意識を飛ばしました。(痛みは個人差があると思うので、あくまで私の場合です。)

  1. 異常分娩の類になる

健診や予防接種の際、出産時の様子に「異常あり」と書くことになります。別におかしなことがあったわけではないのですが、毎度毎度「異常あり」に丸を書かかされるのは、精神的に気持ちの良いものではありませんでした。まぁ、慣れればどうってことないですけどね。最近はそれよりも、毎度毎度異常の説明箇所に「鉗子分娩」と書く手間にイラッとしてます。微妙に画数多いねん。

帝王切開や吸引分娩同様、鉗子分娩も異常分娩に属するため、加入している保険の種類によっては保険がおります。私が入っていた生命保険からはいくばくかの保険がおりました。

さいごに

長々と書きましたが、まぁ出産はしんどかったしいろんなところが痛かったです。和痛分娩の選択肢があるならぜひ。

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