アメリカで妊娠 〜日本と違った妊婦健診5選〜

pregnant 妊娠出産(アメリカ)

長男が1歳になった年に東京での仕事をやめ、メリーランド州に長男と引っ越し、晴れて夫Nobitaとの別居生活を解消しました。新しい生活にも慣れ始めた頃、念願の第二子妊娠。アメリカでの妊婦健診は日本と違うところもあって、毎回ドキドキワクワクでした。

1. 初めての健診の時期

日本の場合

日本で長男を妊娠したときは、自分で妊娠検査薬を試し、陽性を確認してから産婦人科に連絡。そしてなるべく早く受診に来てください、とのことでした。なので初めて受診した日は妊娠6週目か7週目だったと思います。このときは超音波でお腹を見て、

医師
医師

妊娠していますね。おめでとうございます。次の健診で心拍の確認をするので、2週間後にまた来てください。

という流れでした。

アメリカの場合

アメリカでは、自分で妊娠検査薬を使い、陽性反応を確認してから病院に電話。最後の月経から計算して、妊娠9週目と思われる時期に受診に来てください、とのことでした。妊娠が分かったのが6週目だったので、「えー、初診が今から3週間も先!?」とドキドキしたのですが、妊娠超初期に行っても心拍の確認は難しいため、8~10週で初診が普通なのだそうです。初診は日本での2回目(8週目ごろ)の検査と同じで、血液検査、尿検査、超音波検査等し、医師から

医師
医師

Congratulations! Your due date is XX.

と、出産予定日を教えてもらいました。

2. ウルトラサウンド(超音波)の回数

日本の場合

日本では健診の度に超音波で赤ちゃんを見せてもらいました。3Dのちょっとグロテスクな写真も貰うこともありました。前回の健診から少しずつ成長している様子を見ることができるので、超音波検査が毎回の楽しみでした。

アメリカの場合

アメリカでは異常がない限り2~3回しかウルトラサウンドをしません。基本的には

  • 8~10 week:心音の確認、正常な妊娠の確認、予定日の確定
  • 18~22 week:解剖学的に脳、骨、臓器などが正常な妊娠か確定、性別の確定

この2回にプラス、13~14weekでダウン症診断をしたり、Third Trimesterで胎児の様子をチェックしたりするのみです。もちろん異常があれば追加で診ることもあります。

またアメリカでは主治医の先生がウルトラサウンドをするのではなく、ソノグラファーと呼ばれる専門の技師が診てくれるという点も日本とは違いますね。次男の場合はThird Trimesterの段階で異常が見つかり、追加検査があったため、合計5回のウルトラサウンドを経験しました。

Martian
Martian

日本の妊婦健診も経験した身としては、赤ちゃんが毎回見れるわけではないことに、寂しさを覚えました。超音波がない日の健診なんてどシンプル。尿検査して、子宮底長測って、心拍聞いて、先生とお話しておしまい。毎度超音波しなくてもいいっていうのは分かるけど、赤ちゃんの成長が見れるなら見たいなぁ。

3. 妊娠周期の数え方

日本もアメリカも、妊娠から出産まで3つの周期に分けるのは同じなのですが、微妙に週数が違います。

日本の場合

〜15週:妊娠初期

16〜27週:妊娠中期

28週〜:妊娠後期

アメリカの場合

〜12週:First Trimester

13〜26週:Second Trimester

27週〜:Third Trimester

しかも、これ病院によって1,2週ずれる計算をするところもあるみたいなので、あんまり厳密に覚える必要はないかと思います。

妊娠を周囲に伝えるのに、だいたい安定期に入ってから〜なんて思っていたのですが、アメリカは安定期という言葉がなくて、Second Trimesterに入ってから伝えることが多いそうです。

4. 体重管理

日本の場合

日本では割と厳しく体重管理されました。妊娠中期に、毎日のように会食でたらふく食べまくっていたときがあり、一度グラフをはみ出る勢いで体重を増やしてしまったときがありました。健診では医師から

医師
医師

あなた里帰りでしょ?臨月に入って実家帰ったら息吸うだけで太るんだから、今コントロールしないと!

って怒られましたっけ(笑)。太りすぎると妊娠高血圧症候群や、妊娠糖尿病などの病気になる恐れがあるため、毎日体重計に乗って緩やかに増加させるようにと指導がありました。

体重増加の目安

  • 痩せ気味(BMI 18.5未満):9~12kg
  • 標準体重(BMI 18.5-24.9):7~12kg
  • 太り気味(BMI 25以上):個別対応

アメリカの場合

アメリカでは一般的に体重コントロールの指導は特にありません。私も初診から出産まで体重に関しては医師から指導が入ることは一切ありませんでした。毎度

医師
医師

Perfect!

としか言われませんでした。太りすぎたという自覚があったときの健診でも

医師
医師

Perfect!

ほんまかいな!?

CDCは体重増加の目安を発表していますが、日本の基準より多めに設定されています。

  • 痩せ気味(BMI 18.5未満):28~40lb (12.7~18.1kg)
  • 標準体重(BMI 18.5-24.9):25~35lb(11.3~15.9kg)
  • 太り気味(BMI 25.0-29.9):15~25lb(6.8kg~11.3kg)
  • 肥満(BMI 30以上):11~20lb(5~9kg)

参照:How Much Weight Should You Gain During Pregnancy?

肥満(Obese)っていう項目があるのがアメリカっぽい。でも、上記のリンクにもありますが2015年のデータで、この目安を超えてしまった人が48%。つまりおよそ半数近い妊婦さんが太りすぎちゃってるわけです。体重管理に関しては割と緩めなので、気持ちが楽でした。

5. シュガーテスト(グルコーステスト)

日本の場合

日本ではブドウ糖負荷試験と呼ばれています。妊娠中期に行われる、妊娠糖尿病を検査するためのテストです。私が長男の妊娠中通っていた病院では、このテストはありませんでした。でも、日本の友人に聞いたところ、やったよ〜と言っていた子もいたので、病院によるようです。

アメリカの場合

アメリカでは必須のテストです。一度採血した後に、あまぁ〜い、ドロっとした飲み物をグビっと一気に飲みます。そして1時間後再び採血し、血糖値の上昇率をみます。

私はほんの少し数値が高く、再検査になっていまいました。あの吐き気のする甘い液体をさらに飲み、かつ採血も4回、病院には3時間缶詰で辛かったです。長くなりそうなのでまた別記事で書こうと思います。

以上、アメリカと日本の妊婦健診の違い5選でした。

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