“Mommy, potty!” 〜こどもに教わる英語〜

家庭内コミュニケーション

長男が2歳を迎えてしばらくしたころ、day careではpotty training(トイトレ)が始まりました。普段から二カ国語で生活しているせいか、長男は周りの子供たちに比べてずいぶんと言葉が遅かったこともあり、私たち夫婦の間では、「pee pee(おしっこの意)、 poo poo(うんちの意)の単語が言えるようになるまではトレーニングはガチでやらないでおこう」と決めていました。

そんな、“トイレ、day careでできるようになってくれれば万々歳やわ〜”なんて他人任せのゆる〜い気持ちで過ごしていたある日のこと。

長男
長男

Mommy! Potty! Potty!

長男の素晴らしい発音を瞬時に聞き取れなかった私は、

Martian
Martian

え?何?パーティー?パーティーする!?

と興奮して、その場で歌って踊って見せました。内心「“パーティー”なんて単語知ってるんやぁ!嬉しいなぁ、ママみたいにパーティー、お祭大好き人間に育つかなぁ?ウキウキ」なんて思っていました。

しかし長男は怪訝な顔をして

長男
長男

Potty!

と言うのです。

Martian
Martian

え〜?この歌嫌なん?じゃあこれはどう?

とテイラースウィフトのShake it offを流して少し激しめに踊ってみたのに、長男の顔は相変わらず険しい。

そんな私たちのやりとりを見ていた夫Nobitaが、ゲラゲラ笑いながらひとこと。

Nobita
Nobita

Babe, he siad “Potty,” not “Party.” Potty means a toilet lol.

(長男は“パーティー”じゃなくて“ポッティー”って言ってる。トイレだよ笑)

はよ言ってくれよ。

私の歌とダンス返してよ。

めっちゃ安売りしてもうたやんか。

長男が必死に「ママトイレ〜」と訴えているのに、私は「パーティー?ダンスしようぜ!」みたいな返しをして渾身のお尻フリフリをしていたわけであります。

そもそも日本語の「トイレ」って、英語の幼児語で“potty”って言うことを、このとき初めて理解しました。

そして少し解説すると、“potty”ってアメリカ英語の発音記号だと[pɑːti]となるわけで、“ポ”と言うよりも、“ポ”と“パ”の間ぐらいの音になるわけです。“ポ”の口で“パ”と発音するみたいなイメージです。なので私の耳にはパーティーに聞こえなくもなかったのよ〜(言い訳)。夫曰く「明らかに違う単語」だそうですけれど。

長男のネイティブ英語かつ幼児アクセントで知らない単語をぶっこまれた私は一人でパーティーと勘違いをして意気揚々と踊ってしまったわけでございます。そしてもちろん、そんなとんちんかんなことをしている間に、長男はオムツにしっかりおしっこをしておりました。

そんなこんなでね。今後もきっと子供に教わる英語が増えていくんだろうなぁ〜と。

きっとティーンネイジャーになったら私の知らないスラングで私の悪口言うんだろうな〜と。

そんなネガティブなことを思いつつ、長男の成長が嬉しくもあり、Nobitaにゲラゲラ笑われた出来事でした。

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